花粉症・アレルギー
花粉症は何科を受診すべき?
花粉症は眼科に行くべきなのか、耳鼻科に行くべきなのか悩まれている人も少なくありません。花粉症は粘膜にアレルゲンとなる花粉が付着し体内でアレルギー反応が起こるもので、粘膜がある鼻や目、喉など広い範囲に症状が起こるからです。
もし、受診科で悩んでいらっしゃるなら、一番症状がひどい箇所の専門医を受診しましょう。目のかゆみがひどいなら眼科、くしゃみ・鼻水がひどいなら耳鼻科を受診することで、より効果的な治療を受けることができます。
花粉症の症状
花粉症の症状は風邪に似た症状もありますが、違いは次のような点にあります。
- さらさらして透明な、水っぽい鼻水が出る
- くしゃみが何度も連続して出る
- 目にかゆみが出る
- 涙がとまらなくなる、涙目になる、目が赤くなる
- 鼻づまりがひどい
- 咳が出て、のどがムズムズする
- 体がだるいが、熱は出ない
花粉症の予防方法
外出時はマスクなどをする
花粉が粘膜につかないよう、マスクをする、ゴーグルをつける、帽子を被るなどの対策を取ります。
洗濯物は外に干さない、布団を干さない
花粉が付着しないよう、できるだけ室内干しにするか乾燥機を利用します。
室内に入るときはひと払いする
室内に花粉を持ち込まないために、外出から帰ったら服や持ち物をひと払いしてから玄関に入ります。
帰宅後、うがい、手洗い、場合によっては洗顔、洗眼、洗鼻
花粉症の治療方法
アレルギー検査
アレルギー検査をすると、花粉症かどうか、何にアレルギーを持っているのかを調べることができます。花粉症はIgE抗体が作用する免疫反応の一種で、反応するもの(アレルゲン)はその人ごとに異なります。アレルギー検査では採血し、何種類ものアレルゲンから検査対象をいくつか選び、その中にアレルゲンがあれば特定することができます。花粉症は花粉を発生させる植物であればアレルゲンになりえますが、アレルゲンとして多いのはスギやヒノキ、ブタクサやイネ科植物などの花粉です。
眼圧検査
ステロイド系の点眼薬を使うと、眼圧が高くなることがあります。眼科では眼圧もチェックし、緑内障などのトラブルを未然に防ぎます。
点眼薬の処方
眼科では、症状に合わせ、抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤・ステロイド剤などの目薬を処方します。また、アレルギーの内服薬も処方することもあります。